
いまこそ食べたい、うちの味。また会いたい。だからこそ会えない。ならばせめて、電話をしよう。うちのレシピを聞いてみよう。モニタ越しでいい。声だけでもいい。一緒に作れたりしたら、なおいい。
レシピのバトンを受け取ることが、もしかしたら、何よりのプレゼントになるかもしれない。
大切なうちの味。受け取っていれば、いつだって会える。
レシピバトンはこのたび、コスモス食品さんの50周年記念企画のお手伝いをいたしました。ですが、世界を取り巻くこの状況により企画は一時中止の危機に。しかし、いまだからこそ、フリーズドライだからこそ発信できることを!ということで企画を変更しお届けすることにしました。
会えないからこそ、愛する人へ。母の日父の日にはフリーズドライのプレゼントを。
毎日、誰よりも早く起きて
台所に立っていたあの人。
何個でも食べられた唐揚げ。
大人になってから好きになった魚の煮付け。
食べなれたうちの味。どこにも載っていない、あの味。
残しませんか。
大切な、あの人の姿と一緒に。
受け渡したい人がいる。
受け取っていれば、 いつだって、会える。
レシピバトンは、
「うちの味」を映像とレシピでつなぐサービスです。
(※4品撮影のうちの1品)
「あと100日もお母さんに会えないかもしれない」
ある日そんなことをつぶやいた嫁と、祖母と一緒に暮らしているのに、なかなか料理を教わらない妹。
そんな二人に義母と実家の祖母が、いつもどおり料理する姿を撮影し、プレゼントしたのが始まりです。
「一緒に料理を作るきっかけ」を贈ることができればと思って。
食には、必ずひとりひとり思い入れがあります。
映像を友人や知人に見てもらったところ、さまざまなエピソードに触れることができました。
実家の父は、おでんだけは昔からとても上手で、本当は作りに来てもらいたいんだけど、体が弱ってきてるから、レシピだけお願いしたの。 そしたら楽しそうに、すらすらと書いてくれたみたいで、「認知症の疑いなんてウソよね」って母と話してたの。 年を重ねても家族に頼られる、ってほんとうに大切だと思うよ
「うちの味」というのは「地域の味」でもあると思います。
私がボランティアに行ってる石巻のおばあちゃんは、腰は曲がってるんだけれどとても元気で、
いつも床にまな板を置いて郷土の料理を作ってくれるんです。
私はその味を、覚えたい
ばあちゃんがぼける前にやりたかった。
教わりたい料理たくさんあったのに、もう作れないんだ。
ホームのキッチン借りてやって、離れてる家族とつながれたりしたら、いいよね
自分が子供の頃好きだったふるさとの料理は、覚えたいし、奥さんにも覚えてもらいたいと思う。 普段は東京に住んでいるけど、うちのチビがこのままそれを知らずに大きくなるのは、さみしい
そうなんだよ、みんな意外と気づいてないんだ。 一緒にいられる時間が、どれだけありがたいかってことを。 だから僕は、最近はできるだけ、母と娘と3人で、一緒に台所に立つようにしているよ…
当たり前の日常は、宝物だったんだと視点ひとつで気づかされます。
嫁と妹は、後日それぞれの「うちの味」を義母と祖母から直接受け渡されました。
たとえ会いに行けなくたって、レシピを聞くというていで声を聞いてみたり、
一緒に作らなくたって、会えたなら子供のころのように隣に立ってじっくり手元を眺めてみたり。
料理に関して言えば、そうやって「ちょっとお世話をかける」と人はなんだか嬉しそうな顔をする。
そんなことにも、気がつきました。
家族が離れ離れで暮らすようになり、そのまま生まれた土地に戻らない人が増えた昨今。
さまざまな関係の中で、映像とレシピがきっかけとなって、
なるべく一緒に台所に立つ機会が増えてたくさんの「うちの味」がつながっていったら幸いです。
レシピバトン 髙木 健太
レシピバトンは現在、世界を取り巻く状況をみて、活動を自粛しています。
どうか、みなさま方におかれましては何よりもご無事で、
それぞれのご自宅から、レシピバトンの受け渡しをしていただけたら幸いです。
またいつか。
みなさまの食卓にお邪魔して、うちの味つなぐお手伝いができる
平穏な日が来ることを、メンバー一同心より祈っております。
(写真右から)
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内容確認後、こちらからご連絡させていただきます。